●ボイス・メモリーの自動化装置の製作

 移動運用やコンテストなどで連続してCQを出し続けるときには、ボイス・メモリーを使用すると
 とても便利です。しかし送信する都度、スイッチ(SW)を押さなければならず、ちょっと煩わしい
 ですね。そこでボイス・メモリーの自動化装置を製作してみました。
 自動化するには555などのタイマーIC等を使用すれば良いのですが、そこはアマチュア的に
 100円ショップ等で販売されている、点滅ライト≠使ってみました。
 点滅周期も約0.5秒(正確には0.44秒)でしたので、なんとかなりそうです。
 自動化周期の設定は、74161という(4bit binary counter)を使用し、デジタルSWで任意に
 0=`7≠ナ設定可能なようにしました。(設定値をロードする。)
 0≠フ時、ロード値は8なので約3.5秒、7≠フ時、ロード値は0なので約7秒となりました。
  自動化タイマーが動作して連続的に、送信が実施され、応答が有った時にはマニュアルで一時
 停止をするために、大きなプッシュSWをケースの上部に実装しました。
 使用しない時は、左側のpowerSWをOFFにするか、右側のSWをOFFにします。
 
 
 【注意】
 ボイス・メモリー(VM−60)本体の改造は自己責任で実施しましょう。何か有っても当方では
 責任が取れません。当たり前ですが・・・。

 点滅ライト
 
 おなじみ100円ショップで購入
 色々な形が有りますが中身は同じようです。
 LR41×2個
 早速ばらして調査を試みます。
 基板のみ取り出して中央の赤色LEDを除去して、
 代りに10kΩの抵抗を取付けTTLレベルの信号が
 取り出せるか、また点滅周期は幾らかをオシロで
 見ます。

 ・周期は440mSでした。
   点灯:110mS
   消灯:330mS
 ・振幅は、0〜電池電圧(約3V)
   論理レベルに使えそうです。
 ボイスメモリーVM−60本体の改造です
 自動化装置との接続用コネクタを取りつけるため、
 一旦バラしてコネクタ(6P)を実装します。
 
 EXTPOWERとMICOUTコネクタの間に 実装しました。
 VM−60本体を組みたて、追加したコネクタへ
 配線をします。

 必要な物は4本だけです。
  ・電源(+12V)
  ・電源グランド
  ・PTT信号(送信時:0V)
  ・M1スイッチ信号
 自動化装置側の部品です。

 ・ケースはタカチのYM−100
     (100*30*70mm)
 ・制御基板(点滅ライト、4bit binary
  counters:74161、他)
 ・LED、SW、停止SW、抵抗 他
 部品を取り付けた状態です。
 
 基板単体で動作確認出来るように、基板内にも
 赤色のLEDを付けて有ります。
 
 配線をします。
 
 この写真には有りませんが、ボイス・メモリー本体
 から12Vを貰っていますから、5Vの3端子レギュ
 レーターを実装しています。
 
   
 完成品です。
 右側の赤い大きなSWは、応答が有った時のための
 一時停止用です。
 中央部のデジタルSWは、自動化の周期を設定する
 ための物です。
 0≠ナ最小(約3.5秒)
 7≠ナ最大(約7秒)
 左側はpowerSWですです。
 右側は自動化停止SWですです
 使用構成です。
 
 左:自動化装置
 中:アドニス・ボイスメモリー(VM−60)
 右:アドニス・マイク(AM−508)
  
  ●今後の予定●
    さらに使い良くするために以下のような事も考えられます。
    ・メーッセージ1(M1)だけでなく、他のM2〜M4も選択可能にする。
    ・送信の都度、M1、M2、M3、M4と順次切り替わる。

    他に、何か良いアイデアは有りますか? ★アイデア募集中★