●ICOM無線機の内蔵ボイスメモリー用制御回路の製作            TOPに戻る

 本器は、既出の「無線機内蔵ボイスメモリー用遅延回路」の遅延回路無し版で4チャンネルに対応したものです。

 IC-7300(HF〜50MHz)やIC-9700(144/430/1200MHz)用の内蔵ボイスメモリー対応制御回路です。
 無線機内臓のボイスメモリーを起動させるのに、無線機のパネルをそのモードに設定&表示させて、起動の度に
 パネルの垂直面をタッチするのは操作性が悪いと感じるのは私だけでしょうか?

 でも、折角の内蔵ボイスメモリーも使いたい。と言う希望も有ります。
 ICOM機の場合、マイク端子のUP信号でこのボイスメモリーを起動出来る様になっています。
 そこで、その機能を更に拡張したボイスメモリー制御回路を製作しましたので紹介します。

 IC-7300/IC-9700に限らず、内蔵ボイスメモリー送信機能が有り、KEYPAD接続で送信が可能で
 アクセサリー端子(ACC)に送信時GND信号が取出せるリグなら使用可能です。IC-7100等
 YAESU機器(例えばFT-991等)も回路定数(KEYPADの抵抗定数)を変更すれば使用可能です。

 【注意】
 製作メモとして掲載しております。
 問合せなど有りましたら、jm1izg(アットマーク)jarl.comまでお問い合わせください。


 制御基板です。
  ・基板はいつもの様にFusionPCBに発注です。
   基板サイズは、96x61(mm)です。

    基板:$4.9 + 送料:DHL/OCS等$20前後  $25/10枚
    早い、安い、美しい(いずれも個人の感想です。)でいつも
    便利に利用させて頂いてます。謝謝。感謝。

    今回も、パターン設計、基板製造共にミスは無く一発動作! 
    ※ミスが無くは無いが、プログラムでリカバリーしてます。
        

 実装しました 
  ・ケース:タカチSW7-2-11です。 サイズは105x20x70(mm)
       基板は、ケースにピッタリサイズです。
  ・電源:無線機のマイク端子から頂きます。
      本器の消費電流は、約12mAです。
      無線機仕様は10mA以下で。と有りますがギリOKとしています。
         

 完成品
  ・右上のスライドスイッチは、電源とリピートスイッチ
   LEDは、POW/RPT/SENDです。
  ・黄色の押しボタンは、内蔵ボイスメモリーCH1〜CH4の起動用スイッチ
  ・赤いボタンは、PTTスイッチ(MIC-PTTと同じです。)
  ・マイクコネクタは、ケーブル出しのメタル8Pinコネクタ(ICOM仕様) 


 接続仕様
  ・無線機のマイク端子とマイクの間に本器を接続します。
  ・IC-7300又はIC-9700のACCコネクタからSEND(TX時GND)を接続します。
  ・本体のMENUで外部KEYPADが利用出来る様に設定します。
  ・本体のボイスメモリーCH1〜CH4に送信用ボイスメモを録音します。
   これで準備は完了です。※設定方法は取説を参照してください。
  ・CH1〜CH4の何れかを押すことで動作を開始します。
   送信中は、SEND-LEDが点灯し、終了で消灯します。
  ・ボイスメモリー送信中に、PTT-SWをチョイ押しすると送信は中断します。
  ・リピートスイッチをONにすると、同一メッセージが繰り返し送信となります。
  ・リピート時間は、3〜13秒(1秒間隔)で設定可能です。
  ・リピート動作の終了は、リピートスイッチOFF又はPTT-SWのチョイ押しです。
  ・MIC PTT ONで通常の送信状態となります。
    


 リピート時間設定方法
  以下の手順で設定可能です。
  ・MICPTTとCH1〜CH4(4Bitで0〜15)を押しながら電源ONで設定モード。
   CH1〜CH4のスイッチ状態で該当するリピート時間が設定され、
   MICPTT-SWのOFFタイミングで設定され通常動作モードに移行。
   ※この動作時間は1秒程度。

  ・PTT SWのみONで電源ONした場合には、デフォルトの約5秒となる。
   設定した時間は、マイコン内に保存されます。